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ブランカニエベス(白いカピバラ)は今

Blancanieves exploring with her brother

兄弟と遊ぶブランカニエベス

クリスマスに生まれた、白いカピバラのことを覚えてる?その子はボリビアで生まれたといっちゃったけど、本当は違ってて、ウルグアイのムボピクア飼育場で生まれたんだって。飼い主のフアン・ビラルバ-マシアスが手紙をくれて、間違いに気がついたんだ。その子は元気に育ってて、皆でみられるようにその写真も送ってくれたんだよ。 (続く)

Juan holding Blancanieves

ブランカニエベスを抱いているフアン

ブランカニエベスは白子、つまり、カピバラの色になる色素がないということ。健康上問題はないのかと心配する人もいるし、実際に色素欠乏症は人間にも動物にもよくない。馬では「致死的白」と呼ばれる遺伝子があり、それをもつ子馬はうまく成育せず、生まれてすぐに死んでしまう。ぶちの馬の中には「メディシン・ハット」と呼ばれる色のものがあり、これは全身が真っ白で、耳だけが色が違うんだけど、音が聞こえない。猫にもおんなじ様な病気があるし、犬にもあるらしい。ブランカニエベスが耳が聞こえるかどうか知らないけど、ネズミは猫や犬や馬と違うので、耳は聞こえるのかもしれない。

Juan's wife, Dany, with a rapidly-growing Blancanieves

フアンの奥さん、ダニーと、すくすく育つブランカニエベス

色素欠乏症は常に、劣勢遺伝をする。つまり、色素欠乏症の人や動物は色素を作るのに必要な遺伝子がひとつだけないということ。だけど、遺伝子は必ず二つずつあるよね。だから、もしブランカニエベスが正常なカピバラの子供を生むとすると、その子供は全部、正常な色(褐色)になる。子供は、ブランカニエベスの異常な遺伝子をひとつと、父親の正常な遺伝子をひとつもっていて、このことを遺伝学者は遺伝子のヘテロ接合といっている。 正常な遺伝子だけでも十分な遺伝子を作ることができるので、こどもは父親と同じような褐色の色になると思うけど、ちょっと色が薄くなるかもね。

Blacanieves_04

ブランカニエベスと兄弟

色素欠乏症は劣性遺伝なので、この子の兄弟、たとえば上の写真の子なんかが2つの正常な遺伝子をもっているのか、ひとつは異常な遺伝子なのかははっきりしない。ブランカニエベスの赤ちゃんのように、兄弟たちもヘテロ遺伝子を持っているかもしれないね。

色素欠乏症の動物は、日光に敏感で、皮膚や目に問題がでる。それで、野生ではうまくいきていけないんだ。それに、とても目立つので天敵に狙われやすいしね。かわいいブランカニエベスは、特に暗いときにはジャガーから隠れているのは難しいだろうね。

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