驚くことに、僕は色々な動物と混同されているようです。カピバラみたいなかわいい動物と、他の、いわせてもらうと、見た目にはちょっと・・・というような動物とを間違うとは、君たち人間はどうなってるの?わかんないねー。ともかく、そういうことがあるのは事実なので、ここではっきりさせようと思います。僕は、ペッカリーでもハベリーナでもでもスカンク豚でも、そのほかどういう呼び方をされていようと、絶対にない!
僕はペッカリーがかわいくないといってるわけではないよ。彼らはそれなりに魅力的でもあるよね。だけど、鼻だよ、鼻。まず僕の鼻を見て。
似てると思う?ぜんぜんだよね。
他にも、次のような点が違うんだ。
- ペッカリーには蹄がある(偶蹄類の仲間である)が、カピバラは足に水かきがある
- ペッカリーは雑食性だが、カピバラは草食性である
- ペッカリーには牙があるが、カピバラには鋭い前歯がある
- ペッカリーはアメリカの南西部から中南米に生息するが、カピバラの生息地は南パナマと南アメリカ
- ペッカリーはせいぜい40キロ程度だが、カピバラで40キロは小さいほうである
- ペッカリーは群れで人間を襲い、死に至らしめることもあるが、カピバラはおとなしく温厚な動物である
- ペッカリーは背部に臭線があり不快な臭気を発するが、カピバラの鼻にある臭腺からでる臭気は、人間にはわからないものである
- ペッカリーは時速35キロくらいで走ることができるが、カピバラは遅いので計測したデータはない
- ペッカリーは24年くらい寿命があるが、悲しいかな、カピバラの寿命は12から14年くらいである
次の点は似通っているかも
- 体形が長細い
- どちらも南アメリカに住んでいる点でオーバーラップしている
- 体毛はごわごわしている
- カピバラのほうが体重は重いものの、体長や体高は同じくらい
- 耳は小さいほう(カピバラの耳のほうがかわいいけど)
- ジャガーや、クロコダイル、カイマンなどに捕食されることがある
これで、誤解や混乱がかいしょうできたかな。こういう間違いをしている人たちが多いことは事実なので、気を落とさないでね。でも、最後にもう一度、僕とペッカリーの鼻をみてよ。こんどはもう間違えないでよね。