僕のことを知っている人たちは、「カピバラ大使」の仕事をどんなに大切に思ってるか、わかってるよね。だって、とても大事な役割なんだから。世界中のカピバラとネズミが、人間と仲良くできるように、代表としてがんばってるんだ。その仕事をするには、この美しい惑星のために貢献している「地球の日」がぴったりだと思うし、とくに今年は40周年記念だから、なおさらね。
「地球」をお祝いして、 カピバラを宣伝するには、未来のリーダーや環境学者や消費者となる子供たちを教育する、小学校が一番ぴったりだと思うんだ。子供は僕たちの未来だということだよね。地球とその生き物をかわいがって成長すると、大人になってうまく共存できるようになる。そうじゃないと、僕が思うに、動物や野生の世界がないと、すてきじゃないでしょう?
僕と飼い主は、8時半にサン・アントニオにあるシンクレア小学校に着く約束に間に合うように、すごく早く出発したんだ。車で1時間40分かかるから、これまでで一番遠いところだね。今回はシェルドンがいなかったので、車の中では飼い主と二人っきりで仲良くね。曇りがちな日で、今にも雨が降り出しそうだったけど、そんなことは気にしない。
何とか学校について、教室の用意ができた。飼い主はギニア・ピッグのえさと草を僕のマットのまわりに置いてくれたけど、僕は見向きもしない。僕はマットが大好き、自分の場所って感じがあるからね。図書係のティーナ・ピルチャー先生が準備を整えてくれたんだ。子供たちは集まって並び、ピルチャー先生が僕たちを紹介してくれた。 飼い主が主にしゃべってくれたけど、子供たちは静かにできないから、僕の小さな声はほとんど聞こえていないと思うね。だからただかわいくしていることになったけど、それは結構うまいからね。座ったり、寝転がったり、時々立ち上がって子供の顔をペロッとなめたり、髪の毛をかじってみたりね。そうすると、すごい声で騒ぐんだ。
ああなんと、子供たちは色々きいてきたなあ。でもとてもいい質問ばっかりでね。それから飼い主も子供たちに質問をするんだ。例えば、カピバラは前足に指が4本、後ろ足に3本、そうすると、全部で指は何本?とかね。こういう暗算って、結構難しいよね。こういう質問を聞くと、飼い主が僕のために作った バカバカしい歌 を思い出すね。それから、カピバラのぞっとするような天敵のことを考えさせて、子どもたちを脅すんだ。子供たちは大はしゃぎだけど、僕はぞっとするね。
クラスの休み時間にはとても素敵な女性が散歩につれてってくれた。飼い主が僕の本を配ったり、本に足あとを押したりしている間にね。子供たちが皆僕の本を読んでくれるって、素敵だね。それに、じかに会ってるから、本の初めのころの猫のセレストよりも僕のことを良く知ってるし、「でっかいネズミ」がどんなにでっかいかもね。みんな、本が気に入ってくれるといいな。
その日は6-7クラスに出演したので、ほとんどの子供が僕の事を学んでくれたと思う。600人も児童がいるってピルチャー先生が教えてくれた。今までそんなにたくさんの子供に会ったことはなかったね。それだけでもすごいのに、なんと、全部の子供が僕に触っていったんだ。本当だよ。飼い主の話が終わって、ピルチャー先生が今日はここまで、っていったあと、生徒は列を作って、歩いて僕の横を通り、触っていったんだ。
僕は誰にもかみついたりしなかったけど、子供たちはわっと群れをなして押し寄せた。そうでもないか・・・女の子の一人の足に乗っかっちゃったね。ごめんごめん。
学校には8時半から2時半までいて、とても楽しかったけど、くたびれちゃった。家に帰ったら、飼い主も僕もぐっすり眠ったよ。