嬉しい時には毛が立つんだ
最近のブログの投票によると、僕徴のなかで、毛皮の人気はやっと7番目なんだけど、ちょっと過小評価されてるよね。毛皮がどんなにすばらしいかが知られていないからだと思うんだ。
カピバラの毛皮は、げっ歯類の中でも特別なんだ。Wikipedia によると哺乳類には3つの種類の毛があって、それぞれ産毛、剛毛、粗毛といわれる。粗毛は3つのうち一番長く、荒く、数も少なく、まっすぐで、他の2つの毛の層から突き出している、というのが普通なんだけど、カピバラの場合はちょっと違う。実は、カピバラはごわごわしてまっすぐなまばらな粗毛しかなく、他の2種類の毛はないんだ。
僕の毛はとってもごわごわしているので、触った人たちはびっくりする。飼い主ワ針金みたいだっていうけど、ココナツの殻みたいだとか言う人もいる。ギニアピッグみたいにふわふわじゃないんだよ。
毛は数がすくなくて、生えていない場所も結構ある。たとえば、お腹とか、肢の内側とかね。毛のある場所でも皮膚が透けて見えたりもするんだよ。もし万が一ノミがたかっても、すぐみつけられるよね、いまのところ大丈夫だけど。
体毛は大体は長いんだけど、そうでないところも。鼻のところなんかは3ミリぐらいしかないし、目の周りは5ミリくらいかな。体の後のほうにいくほど、毛は長くなる。一番長い毛は背中と横腹で10~12センチくらい、僕の飼い主が書いた体毛のイラストみたいな感じかな。
僕らみたいな半水生の動物には、こういう毛のパターンがとても役立つんだ。暑いときは太陽をさえぎってくれるし、温まりたいときは日の光を通してくれるしね。上の写真と下のビデオで、僕がどんなに上手に毛を立てたり寝かしたり、コントロールしているかわかるでしょ。温度調節にはとても便利なんだ。
カピバラの毛皮は耐水性ではないけれど、さっと乾燥するんだ。プールからでたら、一回体をぶるっとやって、それで大体乾いてしまう。タオルもいらないし、家の中を水浸しにすることもない。