そろそろイースターなのでこの話題を持ち出すんだけど、よく間違われる動物で、一番「どうして?」と思うのは、魚だと思うんだ。野生のカピバラにとって、今は一番最悪の時期で、というのも、僕らが魚だと考えられているせいなんだ。その理由を説明する前に、魚との共通点と相違点についておさらいしてみよう。
違っている点:
- 魚には鱗があるが、カピバラには毛皮がある
- 魚はえらで呼吸し、カピバラにはかっこいい鼻がある
- 魚は水中で呼吸し、カピバラは空気を吸う
- 魚はひれがあり、カピバラは脚がある
- 魚は変温動物(冷血動物)で、カピバラは高温動物(温血動物)
- 魚には瞼がないが、カピバラは瞼ときれいな睫がある
- 魚は色々な変わった色をしているが、カピバラは(他の哺乳類同様)茶色っぽい色をしている
- 魚には耳がないが、カピバラはかわいい耳があり、うれしいときは耳を動かす
似ている点:
- 魚もカピバラも水中を泳ぐ
- 魚もカピバラも脊椎動物である(背骨がある)
- カピバラは歯があり、魚にも歯をもつものがある
正直言って、あんまり似ている点はないし、違う点はかなり省略したんだけど結構ある。大体、カピバラを魚と間違うなんてありえないんだけど、そうだったんだ。実は、この問題は16世紀に、あるグループの僧侶たちが、「絶対的な存在である」教皇にカピバラは魚だと説き伏せて、改宗者たちが受難節にカピバラを食べてもいいことにしたことに起源がある。知らないといけないので説明するけど、イースターの前の40日を受難節といい、このときには肉を食べてはいけない決まりになっているんだ。だけど改宗者たちはこの決まりを守らないことはわかりきっているので、僧侶たちは、新しい教区民が教えを破るよりも、教皇が多めに見てやったほうがいいと考えたらしい。
ベネズエラ人は受難節にいまでもたくさんカピバラを食べているらしい・・・とても悲しいことにね。