Categories

Archives

僕はたくさんのものと違っているよ!

Some things I am not

以前このブログで、僕が良く間違われる動物の話をしたけれど、そのときは本当にさわりの部分にしか触れていなかったね。だけど、僕と違っている「もの」はすごくたくさんあって、「属」や「種」に触れるだけでも細かく全部をカバーすることはできない。だから、ここでは大きな視点で全体をカバーして、僕と違っている「もの」の話をしてみることにするね。

生物と非生物

簡単なところから行こうか。全部のものを生物と非生物に分けるなら(といっても結構難しいんだけど)、僕は絶対に生物ということになるよね。僕は石でも車でも惑星でも液体でも火山でも銀河系でもないでしょ。こういうのは、動きはしても生物ではないよね。でも、ウイルスやプリオンは生物になるのか非生物になるのか、よくわかっていないんだ。

  • カピバラは生き物だ!

主な生物のタイプ(または生物界)

昔は、生命はたった二つの「界」、つまり、「動物界」と「植物界」にわけられていたんだけど、今はそんなに単純なものではないといわれてる。今は、いろいろ議論されているけど、5から6、またはそれ以上の「界」があるといわれているんだ。

2004年に Cavalier-Smithが提唱した6つの「界」はこんなものらしい。

1 細菌

2 原性動物

3 クロミスタ

4 真菌

5 植物

6 動物

植物の仲間、メキシカン・ブランケット・フラワー

どうして僕が上の5つのグループに属していないかを話してもいいけど、まず、どうして僕が第6のグループ、つまり動物なのかを話すね。

動物の細胞は、植物や真菌類のような細胞壁を持たず、細胞の中身は細胞膜に包まれているんだ。

細胞がたった一つだけの動物もいるし、細胞がたくさんの動物もいる。細胞がたくさん集まっているだけでは動物とはいえないんだ。植物や真菌だって、たくさんの細胞でできているでしょう?僕の好きな草もね。

動物は「有機栄養生物」なんてしゃれた名前がついてるんだけど、その意味は、他の生物を食べなければ生きられないということ、つまり、日光や、空気、水、土、硫黄なんかのような生き物以外だけでは生きられないということなんだ。僕は草を食べるよね、つまり、植物を食べるから、そういう意味でも僕は動物ということになるんだ。

  • カピバラは動物だ!

主な動物のタイプ(または動物門)

「門」とは、その基本的な生存のかたちが似ている生き物の大まかな区分のことだよ。例えば、海綿は体の中が空洞で、結合する能力があまりない、海綿動物門に属している。海綿を網に通すと、それぞれの細胞が網目をすり抜けて、また一つの海綿の形に固まるんだ。もちろんカピバラにはそんなことはできないよ。

他にもおもしろい「門」があって、それが「Radiata」だ。Radiata門の動物は円を描くような形をしていて、例えばヒトデがある。ヒトデの真ん中を通る線を描けば、どこに線を引いても左右対称の形になるよね。カピバラじゃこうはいかないよね。

動物を分類するもうひとつの方法としては、動物には両側性、ということがある。つまり、真ん中に一本線をひけば、その左右は大体同じ形になる、という意味なんだ。ほとんどの動物が、たとえば人間もカピバラも、左右対称なんだ。

このグラフはwikipediaからとったものだけど、動物のグループがかかれているよ。

動物のタイプ

たくさんのタイプがあるんだけど、驚いたことに、そのほとんどが節足動物なんだ。節足動物は、カピバラみたいに左右対称なんだけど、色々なことが違っているんだよ。例えば、節足動物は骨格が体の外側にある。この記事の一番上の写真()にあるように、節足動物には3種類あって、それは例えばイモムシとテントウムシとアブラムシなんだよ。みんなムシだろう?実際、節足動物は大部分が虫で、ということは、動物の大半が虫ということなんだ・・・って、考えてみるとなんだか変だよね。

虫はたくさんいるんだけれど、僕は虫でなくてよかったなあ。だって虫は肺がなくて、皮膚の穴から呼吸をしているから、それもあって大きくなれない・・・って、気持ち悪いでしょ。

軟体動物、つまり軟体門の動物は僕のお気に入りなんだ。カピバラみたいに左右対称だけど、骨格はないんだよ。ハマグリやカタツムリみたいに殻をもつものもいるけど、それもないのもいるんだ。

コウイカは特にかわいい軟体動物だね

コウイカは、メラニーがヒューストン自然史博物館でみたことがあるけど、甲という骨格をもっていて、体を硬く保っている。だけど普通のイカやタコにはそんなものもないので、小さな穴の中にでも入り込むことができる。そんなことが僕にもできたらなあと思うよ。それから、こいつにの体のふちが紫色をしているのがわかる?これが光るんだ。もしカピバラにそんな電飾があったら面白いと思うでしょう?

ええと、カピバラは脊椎動物、つまり脊髄がある動物の仲間であることがわかるよね。脊髄は、脳から背中に続く神経の束なんだ。人間はやっぱり脊椎動物だし、イヌも、ウマも、ネコも、キンギョも、ウナギも、トリも、よく知っている動物はみんな脊椎動物なんだよ。

  • カピバラは脊椎動物だ!

そろそろこの辺にして、続きはまた他の記事に書いたほうがいいかな。どんなにおおまかにかいても、「僕が違っているもの」というのを説明するには一回ではかききれないしね。楽しんでくれたかな?コメントをお願い、それから、質問があったら聞いてね。

ここまでの説明をまとめると、カピバラは・・・

1 生きている

2 動物だ

3 脊椎動物だ

Leave a Reply

 

 

 

You can use these HTML tags

<a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <s> <strike> <strong>